26年度は福井県の「一市町一エネおこし」事業の補助を受けてWACおばま・百里会・福井県立大学・小浜市などが雪室協議会を設立、各種食材の保存実験を行いました。
まずは貯蔵庫のパワーアップ。長さ4mの間伐材を組み合わせて、およそ4畳半の大きさの貯蔵庫を作りました。
これを半日で作ってしまう上根来の皆さんのパワーに感動です。
冬、重機類と歩道除雪機、さらには若狭地区建設業会さんにご協力いただいてローダーも使って雪山を築造します。
歩道除雪機で雪を放り上げる作業はなかなかに気の長い作業でした。
雪山は高さ4mに達しました。モミガラで覆って断熱性を持たせ、さらにブルーシートで覆いました。
この雪は結局9月ごろまで一部残っていました。
モミガラの断熱効果には驚きました。
貯蔵庫には野菜、米、酒、コーヒーなどを貯蔵。
また市内の酢醸造会社が付加価値販売のために酢を200本貯蔵し、2割増し付加価値販売したところ、即日完売だったそうです。
さらに福井県立大学の「低塩へしこ」も試験貯蔵しました。
3月、1ヶ月ほど貯蔵した野菜を取り出して、市内スーパーマーケット前で試食アンケートを取り、支払意思額調査をしました。
結果、付加価値は1割弱ということがわかりました。野菜は付加価値よりも値動き緩和効果のほうが期待できそうです。
さらに多品目について試食試飲会を開催。野菜や米、コーヒーについても味見をシマしたが、お酒の味が大きく変わり、非常にまろやかな味になっているのには驚きました。
また低塩へしこも好評で、酢もまろやかになっており、どうやら発酵食品にポイントがありそうだなと感じました。