アブラギリは桐ですので、木質が非常にやわらかいのが特徴です。
この特徴を活かしてキノコ栽培の榾木に使えないかと思いました。
アブラギリの幹を玉切りにします。
直径15cmくらい、つまり間伐材くらいの短い丸太をたくさん作ります。
短い丸太をさらに半分に輪切りにして、断面にキノコの菌を混ぜたおがくずをたっぷりと乗せます。
そして輪切りにしたもう片方をかぶせて、ガムテープでつなぎます。
これは活動成果を市民に発表する「アブラギリシンポジウム」の光景です。高校生が市民の皆さんに榾木の作り方を説明しています。
市民の皆さんに、自分用の榾木を作ってもらい、持ち帰っていただきました。
この作業は12月に行いましたが、これを水分の多いところに春まで置いてもらいます。
春になったらガムテープをはがして菌のついている断面を上にして雨よけをしつつも乾燥しないようにして置いておくと、キノコが生えてきます。
これはエチゼンカンタケです。
その他、ヒラタケ、ナメコ、シメジ、キクラゲなどを試しました。
幹が非常に空隙が多く柔らかいため、短木を突き抜けて裏面まで菌が広がってかなりの密度でキノコができます。
ただ、皮は硬いため、剥がすか、切れ目を入れてやるほうがいいでしょう。
また、2年程度すると木がボロボロになるため、2回の使い回しが限度です。