上根来ワークショップであった。鯖街道が日本遺産に指定され、小浜市内でどこを一番に整備していくか検討した結果、まずは上根来(というか針畑越え)だろうということになったため、一般市民に歩いてもらって「ここをこうしたらいい」みたいなアドバイスをもらおうという企画である。定員30名が受け付け開始当日の午前中に埋まり、その半分以上を泣く泣くお断りしたというからすごい。さらに参加者の半数が小浜市外からだというから、これもすごい。うーむ「日本遺産」、あなどれない。
10時にバスで竜前企業団地を出発。みなさん山歩きする気満々の格好。上根来集落を通り過ぎ、そのまま林道をがしがし登り、小浜市側の見所である池の地蔵手前から鯖街道へ。池の地蔵で説明を聞く。ここは標高700mにある枯れない井戸で、小浜市街から約20km、1日に40kmくらい歩いたと言われる往事の人たちからすれば、ちょうどいい休憩ポイントだったことであろう。参加者にはワークシートを持ってもらった。気がついたことや意見をどんどん現地で書いてもらう方式だ。
深道(ふかどう。「深掘れ」ともいう)を行く。鯖街道のひとつのシンボル的なものだ。
池の平で記念撮影。いい天気で本当によかった。さらに大半の人が歩き足りないというので、ゴザ岩から鯖街道起点まで下りルートを歩く。紅葉真っ盛りで実に気持ちのいい行程だった。
降りてくると畜産団地跡で猟友会のOさんが腕をふるった絶品のイノシシ汁のふるまい。これは本当にうまい。私はボタン鍋にけっこう自信を持っていたのだが、そんなものM78星雲の彼方に吹っ飛んでしまった。イノシシの美味さを知り尽くしてないとこんな味は出せない。夢中でおかわりした。
上根来集落に移動して、自由に散策してもらいながらワークシート記入をしてもらった。さらに上根来小学校跡を見学して、15時に竜前企業団地にて解散。みなさん、本当にご苦労様でした。そしてありがとうございました。